大江山

登場者

源頼光・渡辺綱・坂田公時・姫・酒呑童子・茨木童子・唐熊童子

あらすじ

　平安時代も中頃、京の都へ妖術を使う鬼が出没し、悪の限りを尽くしては北の方角へ飛び去っていく事件が重なりました。
陰陽師が鬼の棲み家を占うと、丹波の国・大江山であることが分かりました。
そこで、鬼退治の勅命を受けた都の守（まもり）・源頼光と四天王は、石清水八幡（いわしみずはちまん）、熊野権現、住吉神社に参拝し武運を祈り、姿は山伏修験者を装い、『神便鬼毒酒（じんべんきどくしゅ）』という神さまや人が飲めば力の源となり、悪鬼が飲めば毒となって力が衰える酒を背負い、大江山へと向かいました。
鬼の岩屋へ着いた頼光の一行は、元々修験者であった鬼の頭・酒呑童子（しゅてんどうじ）から執拗に問答を迫られます。
頼光は、ことごとく回答し、疑いを晴らすと共に持参した酒を『都の酒』として鬼たちにふるまいます。
そして、鬼たちが酔いしれた処で壮絶な戦いははじまり、頼光たちは酒呑童子一味を成敗する物語です。